天然成分で作られていて、カロリーゼロで血糖値も上がらない・・・
砂糖の代替甘味料としては、完璧に思えるラカントですが、デメリット(欠点)はあるのでしょうか?
ラカントを使うデメリット(欠点)
ラカントは再結晶化しやすい
ラカントは、熱に強い甘味料です。そのため、お菓子作りにも使えます。
でも、「ジャム」作りに使う時は注意が必要です。
ジャムは果肉と砂糖を時間をかけて煮詰めます。この砂糖の代わりにラカントを使っても作ることができます。
しかし、ジャムを作った後に冷蔵庫で冷やすと「再結晶化」が起きます。
具体的には、固まってジャリジャリした食感になります。これはラカントというより、使われているエリスリトールの性質です。
エリスリトールを使っている他の人工甘味料でも同じことはおきるのでラカントだけの欠点でではありません。
必要な分だけ室温に戻して、パンなどに塗ればあまり気になりません。
シロップタイプのラカントSだと、結晶化しにくいのでおすすめです。
ラカントで作ったジャムは保存がきかない
もう一点は保存期間に関することです。
一般的な砂糖は、常温では水100gあたり200g以上溶けます。100°まで加熱すると500g以上溶けます。
そのためジャムを作った場合、糖度はかなり高くなります。
糖度が高いと菌が繁殖しづらい環境になります。そのため、ジャムは1カ月以上持つものも多いです。
一方、ラカントは頑張って溶かしても糖度は40%以下となります。そのため長期間の保存には向いていません。
冷蔵庫で1週間くらいが目安です。
ラカントはカラメルが作れない
砂糖を使ったお菓子作りの定番と言えば「カラメル」です。
しかし、ラカントではカラメルは作れません。
そもそもカラメルはスクロース(砂糖)がメイラード反応(とアミノ酸,タンパク質が反応して茶色く変色する一連の反応)したものです。
ラカントにはスクロースが使われていないため、カラメル化させることはできません。
※他のカロリーゼロの甘味料(パルスィートなど)もスクロース(砂糖)を使っていないためカラメルは作れません。
ラカントは売っているところが限られている
最近はラカントの認知度も上がってきており、置いているお店も増えてきました。
しかし、まだまだ売っていないお店の方が多く、あったとしても売り切れていることが多いです。
また、扱っている種類も少ないです。
ラカントには、コク重視のラカント、スッキリ後味のラカントホワイト、液状のラカントがあります。また、容量別に細かく分かれています。
通販なら、用途に合わせて選べます。
ラカントは他の人工甘味料に比べて割高
人気の自然派甘味料のラカントですが、貴重なラカンカを原料にしていることもあり、大量生産ができません。
また、パルスィートなどの従来からある人工甘味料と比べると割高です。
例えば、この記事執筆時点でのamazon最安値を調べると、ラカントS300gが1,175円、パルスィート300gで1,546円です。
価格だけ見るとラカントの方が安いですが、ラカントは砂糖と同分量で同じ甘さになるようにしてあるのに対して、パルスィートは砂糖の3倍の甘さがあります。つまり使用量は1/3で済みます。
こうしてみると、ラカントの方が割高です。
しかしながら、「砂糖に近い自然な甘さ」や「後味もよく料理に使いやすい」というメリットを考えればラカントがおすすめです。